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アメリカのコミュニティカレッジを経て、カナダの四年制大学を卒業

アメリカのコミュニティカレッジを経て、カナダの四年制大学を卒業

ひとえに「海外留学」といっても、色々な種類の留学があります。

英語という言語を学ぶために海外で生活して語学学校に通う「語学留学」、海外大学に4年間通って現地の学生とともに学問を学び、学士号を取得する「大学留学」、海外大学院に通って修士号を取得する「大学院留学」。

私の留学体験は、これらの中で「大学留学」に当てはまります。

現在私は、カナダの西海岸に位置するブリティッシュコロンビア州の、バンクーバー島という所にある、バンクーバーアイランド大学に通う四年生で、文化人類学という社会科学系の学問を専攻しています。

私の大学留学の経歴は、少し特殊です。というのも、私はバンクーバーアイランド大学の四年生だといいましたが、この大学に3年間通い続けて4年生になったわけではなく、アメリカ・カリフォルニア州にある「コミュニティカレッジ」という大学に2年間通い、63ほどの単位を取得後、その単位を持ち込んでバンクーバーアイランド大学というカナダの四年制大学に3年生として編入したからです。

これだけ言われても、北米の大学制度に精通していない方には、いまいちピンとこないかもしれません。実際私自身も、アメリカ/カナダの大学システムをよく知らない友達や親戚に自分の学歴を説明するときには、毎回かなり苦労します。

そのため、この記事にはアメリカ/カナダの大学システムの概要に関する説明も少々加えつつ、私の大学留学経験の一部を書かせていただきたいと思います。

私が大学留学を決めたわけ

ごく一般的に高校受験をして公立の高校に通っていた私は、勉強という勉強をろくにせずに高校三年間ほぼ全てを部活に費やし、英語に関しても、大好きな教科ではあっても決して他人より得意というわけではありませんでした。

そんな私が突然、北米圏の大学へ進学を決意した背景には、大学留学を通して生きた英語を学び、文化や国籍を超えて誰とでも対等に交流できる国際人になりたいという想いがあったのはもちろんのこと、入学後に学部専攻を自由に変更できるというその大学システムが魅力的だったという理由がありました。

日本の高校生は、大学受験をする際に専攻をあらかじめ決めて受験をします。入学後に専攻を変えることは不可能ではなくとも、通常はしません。

北米の大学生は、専攻を確定していない状態で入学し、1・2年生の時に、文系・理系関係なく全員がGeneral Education(一般教養)という必須科目を履修する必要があります。

この一般教養科目の中には、英語・数学・政治学・生物/科学・音楽/美術などの様々な分野が含まれているため、北米の大学生はこれらの幅広い一般教養科目を受けることで違う分野のクラスを「試す」ことができ、自分が興味のある・追求したい専攻を見定めることができます。

それが決まったらMajor Declaration(専攻申告)をして、3・4年生になると自分の専攻のクラスを集中的に履修します。

進学校に通っていた私は、高校2年になった頃から周りのクラスメイトや部活の仲間が次々と予備校に通い始め、それぞれ行きたい大学に向けて受験勉強を始めていたことに焦りを感じていましたが、自分が大学で何を学びたいのか、何をしたいのか、全く見当がついていませんでした。

とりあえず大学生になるために受験をする、ということに違和感を感じて(当時にしてみれば逃げていただけなのかもしれませんが笑)途方に暮れていたのを覚えています。

そんな時、海外大学への進学を考えているという友人にたまたま出会い、自分でも大学留学に関して調べていくうちに、いろいろな分野のクラスを試して自分に合った専攻を見極めることができる、且つ大量の課題やディスカッション中心の授業で徹底的に勉学に励めるという北米圏の大学システムの方が自分には向いているかもしれないという思いが高まり、海外大学への進学を決意しました。

四年制大学編入への入り口として人気の「コミュニティカレッジ」

海外大学へいくと漠然と決めても、ほとんどの方が金銭的な壁を感じると思います。私もそうでした。

どうにかして1番安い手段で北米圏の大学で学士号を取得することはできないかと考えたときに見つけたのが、北米特有の教育制度、コミュニティカレッジでした。

American Association of Community Collegesによると、全米には約4000校の大学がありますが、その約1/3にあたる1200校ほどはこのコミュニティカレッジに当たります。「望む全ての人に学ぶ機会を」という理念のもと創設されたコミュニティカレッジは、名前の通りコミュニティに寄り添い、できるだけ安い学費で大学教育もしくは職業訓練を地域住民に提供するという役目を担っています。

そのため、とにかく安い学費と、既定の英語力さえあれば誰でも入学できるという入学難度の低さが特徴で、コミュニティカレッジに通うほとんどの学生が、一般教養科目をコミュニカレッジで終了させ、その単位を使って四年制大学に編入し、残りの2年間は編入先の大学で自分の専攻を学んで卒業するということを目指しています。

入学難度が低く誰でも学べる代わりに、四年制大学へ編入するためにはコミュニティカレッジで良い成績を保つのは必須で、卒業時にオールAに近い良成績を収めれば、超難関校(カリフォルニア州内ならUCLA, UC Berkeley等)への編入の道も開けます。

現地学生の3倍近くの学費を納めなければならない留学生の多くが、このコミュニティカレッジから四年制大学へ編入という道を選ぶことで2年間分の学費を節約しています。

私は、カリフォルニア北部、州都サクラメントからさらに車で約2時間北にいった所に位置するチコという町のButte Collegeというコミュニティカレッジに2年間通いました。

Butte Collegeキャンパス風景

Butte Collegeキャンパス風景

地域住民の繋がり強いアットホームで素敵な町、チコ

チコ:夏には毎週金曜日にダウンタウン広場で小さなコンサートを開くなど、地域住民の繋がり強いアットホームで素敵な町でした。

Butte Collegeに払った学費は年間100万円ほどで(留学生がコミュカレに通うおおよその年間学費:$7,000~$10,000)、これはカリフォルニア州立の四年制大学の留学生向け費用に比べて半額か、それ以上に安いです。

前述したように専攻が決まっていなかったので、コミュニティカレッジで2年間学ぶ間に幅広い一般教養の科目を取りつつ、自分は何を学びたいのかをゆっくり見定めることが出来ました。

政治学や社会学関係の授業がとても面白かったので、初めは国際関係学を考え、ビジネス専攻も念頭に置いてアカウンティング(会計学)の授業を試しましたが少し違うと思い再度模索、スピーチやディスカッションが盛んなアメリカならではのコミュニケーション学を専攻にしようと思った時期もありましたが、巡り巡って最終的には文化人類学部という専攻に決めました。

このように、最初の2年間は自由に科目選択をして興味のあるクラスを試すことが出来るので、自分では苦手だと思っていた分野のクラスを意外と好きになったり、つまらないだろうと決めつけていたものを面白いと感じたりと、思いがけない学びが沢山あってとても楽しかったです。

北米の大学システムは、私のように様々な授業を受けて幅広く学びながら専攻を決めたいと思っている方には、非常に魅力的な学習環境であるといえます。

留学において1番の壁・・・英語で主張するということ。

カリフォルニアのコミュニティカレッジで2年間、その後に編入したカナダの四年制大学で1年間の勉強を終え4年生になる私ですが、一番の壁に当たったのが渡米後最初の1年間でした。

とにかく授業内で生徒達が交わす英語が早い、考えは浮かんでいるのに挙手して発言できない、毎日行われるディスカッションが辛い等々、もともとおしゃべり好きな私としては、日本にいた時と打って変わって授業中まるで静かになってしまった自分が本当に嫌で、初めは歯痒い思いばかりしました。

例えば、最初の学期にGender and Communicationというクラスを履修したのですが、授業の内容としては本当に面白く、男女の生物学的な違いを超えて、社会で男女の意識というのはどのように形成されるのか、男同士、女同士、もしくは男女間でどのようなパターンのコミュニケーションが交わされるのか、マスメディアによる男女の固定観念の推進、などなど、目から鱗なことを沢山学びました。

当然クラスメイトは全員アメリカ人で留学生は私ひとりだったのですが、現在ジェンダーに関する話題がアメリカでとても熱いこともあり、授業中のディスカッションは毎回かなり白熱し、誰かが意見を言う度に他生徒がそれにかぶせて賛同するか、もしくは真っ向から反対意見を述べるという感じで授業が進んでいったので、英語力がなかった当初の私には、常についていくだけで精一杯という状況でした。

同年代のアメリカ人学生達の生の意見を常に聞けたので、学ぶことが非常に多くてとても印象に残った面白いクラスだったのですが、当時は何も意見が言えない自分に対して自己嫌悪に陥り、とても悔しかったのを覚えています。

ジェンダーに関して、日本社会や文化のこういう部分がアメリカと共通している、或いは違っている等々、色々思うことはあっても、それを速やかに英語で説明することが全くできなかったのです。

優しいクラスメイトが気を使って、「あなたはどう思うの?」とわざわざ聞いてくれたにも関わらず自分の考えをうまく伝えられなかった時には、悔しさのあまり家に帰って泣いていました。

そんな暗黒時代を1年ほど過ごした私ですが(笑)、切り抜けることができたのは、周りに助けを求めて支えてもらったからだと思います。
当時ホームステイをしていた私は、授業中に面白いと思ったこと、不思議に思ったことはよくホストマザーに話していました。

自分の意見をいつもうまく伝えられなくて本当に悔しいということを話すたびに、焦らなくていい、少しずつ時間をかけることが大事、と毎度励ましてくれ、誰かが私の気持ちを分かってくれているということだけで救われたのを覚えています。

カナダに来た今でも、そのホストマザーとは連絡を取り合う仲です。

また、Office Hoursを活用して頻繁に教授のオフィスまで会いに行き、授業の内容で理解を深めたいことや課題に関する詳細などを毎回自分で確認しに行きました。

ほとんどのクラスを少人数授業で行うコミュニティカレッジでは、先生方は本当にフレンドリーで生徒想いの方ばかりだったので、毎回快く助けていただいたのを覚えています。

英語が自由に話せない辛さを、同じく英語を第二言語として話す韓国人やブラジル人の留学生仲間によく打ち明けられたことも、私にとっては大きな支えでした。

そうして周りに支えられながら、2年目になってようやく振り切れた私は、「どんなに聞き返されても変な顔をされてもいいから、とにかく話そう。

間違いを恐れないで、積極的に意見を言おう。必ず聞いてくれる人がいるから。」というふうに割り切って考えられるようになり、恥ずかしさを捨てて授業中もよく発言するようになりました。私の英語力が格段に伸びはじめたのは、英語学習者の誰もが感じるこの壁を越えてからだったと思います。

10か月共に過ごして信頼関係を築いたホストファミリー

10か月共に過ごして信頼関係を築いたホストファミリー

ホストシスター・その従妹と、ホームステイ先のプールにて

ホストシスター・その従妹と、ホームステイ先のプールにて

一歩を踏み出してみることの大切さ。

複数のアメリカ人の前で、自分の日本語訛りの英語を話すという恥ずかしさを1年近くかけてようやく捨てることに成功した私は、授業をより楽しめるようになったのはもちろんのこと、新しいことに挑戦する余裕も持てるようになりました。

アメリカでは、留学生の郊外バイトは禁止されています。どうにかして多少のお金を稼ぎたかったので、留学生に唯一許されている校内アルバイトに応募することにしました。

キャンパス内にあるオフィスやカフェテリアに多く応募しましたが、倍率が高くなかなか対応してもらえません。そんな中、応募をした際に唯一好感触だったCulture & Community Center (文化コミュニティセンター)という所には、何度も顔を出して面接の日時を確認し、面接を終えた後も何度も自分から結果を聞きにいきました。

アメリカは日本と違って、オフィスがなんでも丁寧に連絡等してくれるとは限らないので、何事も自分主体で動かなければ先に進まないことがよくあります。
時には私のようにしつこいくらいに確認しなければ、なかなか対応してもらえないこともあります(笑)。

運良いことに、その場所で採用してもらえることになり、4人の仲間とともに1年間、Diversity(多様性)を推進するためのあらゆる文化や歴史に関するイベントを開催したり、センターの管理・運用をしたりしました。

学校行事に関するお手伝いをすることも仕事の一環だったので、その繋がりを通して交友関係がぐんと広がり、2年目にして初めて自分の通う大学に居場所ができたような気がしました。

自分は仕事でお金をもらっている側なのに、常に学ばせてもらうことばかりで、さらに友達を作る機会も格段に増えて、今思えば良いことづくしだったと思います。勇気を出して、ダメ元でもとりあえずは挑戦してみることで、思わぬ可能性が広がることもあるのだということを実感しました。

文化コミュニティセンターの仲間と

文化コミュニティセンターの仲間と

学生の憩いの場だった文化コミュニティセンター内の様子

学生の憩いの場だった文化コミュニティセンター内の様子

校内バイトを通して、いつも来てくれる学生との交流も深まりました。

校内バイトを通して、いつも来てくれる学生との交流も深まりました。

言語の習得に「近道」はない。

入学から2年後、挫折と成長を繰り返しながら素晴らしい経験をさせてもらったこのコミュニティカレッジを卒業し、学費の安さと自分の専攻プログラムの良さで選んだ、カナダの小規模な四年制大学へ編入しました。

この四年制大学での専攻の勉強もあと1年で終了するので、コミュカレ2年+四年制大学2年で学士号を取ることになります。

学歴的には、カナダ大学卒ということになるのですが、個人的にはカリフォルニアのコミュニティカレッジで得た経験も自分にとってはかけがえのないものであり、アメリカとカナダの両国で教育を受けたことで、自分の視野は間違いなく大きく広がりました。

渡米してから1年間、言語の面で苦労した自らの経験を通して思うことは、言語の習得に近道はないということです。
○○すれば英語がペラペラになる!というような決まり文句をよく耳にしますが、結局は、忍耐強く自分の努力を積み重ねていくことだけが英語力の向上に繋がるのだと強く思います。

今でこそ、文化人類学の専門的な内容に関するディスカッションで意見を言うことや、授業中に発言することに対して前ほど抵抗を感じなくなった私ですが、渡米直後は12歳のEmmaというホストシスターに何か簡単なことを言い返すことさえ、一苦労だったのです(よく私の部屋に勝手に入ってきてはお菓子をせがまれたり、化粧品などの私物を勝手に使われたりしました笑)。

まだ小学生だったEmmaですが、彼女との日々の対話を通して、自分は特に何の発音が苦手なのか、どんな時にネイティブに聞き取りにくい発音をしているのかを発見しましたし、アメリカのティーンの間で使われるスラングなど、本当にたくさんのことを教えてもらいました。

自分がRとLの発音の使い分けがまだできていないと気づけたのも、彼女のおかげでした。小学生のEmmaに笑われながら、時には小馬鹿にされながら(笑)、何度も何度も自分で発音練習したのを覚えています。

ホストシスターのEmmaと

ホストシスターのEmmaと

コミュニティカレッジ卒業時

コミュニティカレッジ卒業時

とにかく生きた英語に触れ続けること、それを継続して行うこと、なにより楽しむこと。
ひとつ、またひとつと壁を超えることで成長し、それに従って自然と英語の表現力も大きく向上するのだと思います。

語学留学から大学進学を志す皆さんに、少しでも私の経験談が参考になればと思います。

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